
「メタバース」って他の記事見てもよくわからないよね…

本記事で超やさしく解説しちゃうのでご覧くださいね!
『ざっくりと「メタバース」について知りたいのに、小難しい言葉ばかり出てきて困っちゃう!ワケわからん!』
本来はそこまで難しくない概念なのに、そうした事態が発生してしまうのは「専門用語」が多いからです。
そこで、本記事では「感覚」でメタバースについて理解してもらうために、メタバースをとにかくわかりやすく解説します。
ざっくりと意味を理解して欲しいので、小難しい内容は抜きに説明を進めます。
メタバースとは?
メタバースとは、メタ(超える)とユニバース(宇宙)を組み合わせてできた造語のこと。自身はアバターで「メタバース空間」を楽しむことができ、あたかも現実世界のようにリアルタイムで交流ができる。

もう少し噛み砕いて説明して!!!
もう少し噛み砕いて説明すると、メタバースとは「今いる現実世界の仮想世界バージョン」です。

仮想世界なのに現実世界???
例えば、皆さんは仮想世界で街を歩き、ゲームをし、仕事をし、家に住み生活をしていますよね。
現実世界では音楽を聞いたり、Youtubeを見たり、写真を取ったり、恋人と街を歩いたり…
そんなことが「メタバース」空間で可能になります。

恋人の説明は不要だと思う!!!
いずれにせよ、そうした現実世界で起こっているイベントが楽しめてしまうのが「メタバース」なんです。
例えば、「フォートナイト」「おいでよ動物の森」「マインクラフト」などをプレイしたことがある人であればもう少しわかりやすいかもしれません。
上記の世界の中では、他のユーザーと交流をし、お金を稼ぎ、音楽を聞き、1日を楽しむことができます。
ただし、あくまでもイメージの話であり、実際には上記のゲームは現段階(※2021年12月時点)ではメタバースとは言えません。
ここにはゲーム内のお金はあくまでもゲーム内でしか使用できないからだと言われています。
ゲーム内で使われているお金は今まではゲーム内のみで使えるお金でした。アイテムもアカウント毎販売をすることはできても、ゲーム内のユーザーがいなくなれば終了。
今までのゲームは全て「Pay to Play(遊ぶためにお金を払う)」ものでした。
そしてアイテムを購入するためにはお金がかかる。だから、いくらどうぶつの森で素敵な家を作ったとしても、その家を販売することはできませんでした。
しかし、メタバースの世界では、メタバース空間の建築物を他のユーザーに販売することができます。建築物を建てることができるので、そこには建築士という職業が生まれます。
もちろん土地も売買できるので、そこには地主も生まれます。ダンジョンで採取した素材を販売する「農民」。そしてその素材に付加価値をつけて販売する「商人」。
つまりメタバースの世界では、リアルマネーを生む職業が発生するのです。

発展した建物や施設が多い周辺には人が集まるため、そこは都市部へと進化します。
逆に、人が集まらない土地は当然地価が下がり、過疎化の一途をたどるかもしれません。

なんかまるで現実世界みたいじゃない?

そうだね!メタバースではリアルマネーを稼ぐこともできるんだ!
このため、メタバースは「Earn to Play(稼ぐためにゲームを遊ぶ)」。E-sportsを超えた、ゲームで稼げる時代がきたということを示しています。
メタバースとVRとの違い

メタバースってVR装着しないとできないの?

しなくてもできるんじゃないの?
結論、メタバースのゲームはVRがなくても楽しむことができます。
両者の違いは3D空間か、2Dかの違いですが、メタバースの意味には「3D」というキーワードは含まれていません。
2D空間であったとしても、「現実世界にいるかのようなやりとり」ができればそれでメタバースは成立しています。
ただし、VRが使える3Dゴーグルがあると、よりメタバースの世界を楽しむことができるかもしれません。
メタバースが流行ったきっかけはFacebookなのか?
Facebookの会社名がMetaになったというニュースは耳にしたことがある人もいるかもしれません。
Facebookがメタバース事業への参入を意識し、社名を「Meta」にしたのは有名な話です。

それだけでメタバースが流行るの?
めちゃくちゃ流行りました。
よく考えてみてください。例えば皆さんが知っている「任天堂」が名前を「バーチャライズ4.0」なんて名前に変えたらビビりませんか?
「バーチャライズ4.0」って何だよ!!ときっと思うことでしょう。
それくらい世界にとっても、日本にとってもFacebookの社名変更はビッグニュースだったんです。
カンファレンスイベント「Connect 2021」で社名の変更を行った2021年10月28日。その付近からFacebookの社名が変わるらしいぞ…という雰囲気が漂っていました。


何だこのグラフは?
Google Trend(Googleでの検索回数を調べるツール)で「メタバース」の検索回数を調べた結果、確かに2021年10月付近から検索回数は増加しています。
だから、Facebookが「メタバース」を流行らせたといってもざっくりとは問題ありません。
メタバースとNFTは切り離せない

NFTって何のこと?
メタバースの説明を見ていると、どうやら「NFT」という言葉と深く関係があるようです。
ちょっと難しくNFTを説明すると以下のようになります。
NFTとは「Non Fungible Token」の略語。日本語に訳すと非代替性トークンのことで、デジタルデータに唯一無二の証明を付与することを指す。NFTにより、デジタルデータを所有することが可能となった。

ワケわからん。
以下でもう少しわかりやすく説明します。
NFTとは
NFTをもっとわかりやすく説明すると、「これはあなただけのものだよ!」と「あなた」の所有物に名前を書くことです。
ひとつ具体例を挙げましょう。
皆さんが今着ている洋服は、誰のものでしょうか?

そんなの自分のものに決まってるよ…
このように、リアルでの所有物は誰のものかがわかります。なぜなら、あなたが着た洋服をそのまま複製されることはなく、「あなたが着た洋服」は1つだからですよね。
これはあなたの住んでいる家も同じです。あなたの持っている携帯も、財布も、靴も、全てあなたが身に付けたことのある「あなた」のものなんです。つまり、有限のものには所有者がいます。
しかし、私たちの身の回りにあるものの中でそれが当てはまらないものがあります。それはネットに出回っている画像です。
デジタルデータは簡単にスクショが可能です。Google画像検索をすると、可愛い画像や素敵な画像がたくさん表示されますね。
でもあれって誰のもの何でしょうか?

何気なくスクショして友達に送っちゃうことはあるかも…
NFTが可能にするのは、そうしたデータへの署名です。例えば、あなたが作成したデータに対して、「それはあなたのものなんだよ」という名前を掘ることができます。
だから、同じMP4の音声データであっても、サイン入りのものとそうでないものなどをNFT技術で分けることができるようになります。
有名人のサイン入りのデジタルデータだけ非常に価値が高くなる…なんてことが今後起こるかもしれませんね。

メタバースとNFTの関係

何でデータへの「署名」と「メタバース」が関係あるの?
ものの価値を考えてみましょう。
例えば、人がエルメスの限定カバンを買うのはなぜでしょうか?それは、エルメスのカバンが数量限定であり、エルメスが価値あるものだと見做されているからですよね。そしてそのバックが本物であった時に初めて商品を購入したいという気持ちが生まれます。
つまり、物が価値を生み出すためには「貴重性」「唯一性」「本物であり複製されない」のが前提になります。
ところで、メタバースの意味は何だったでしょうか?

現実世界と似たバーチャル世界…
メタバースの土地に高額な値段がつくのは、まさにメタバースがNFT化(現実世界と同様に、ものが複製されない世界になっている)からです。
メタバースの世界においては、土地や建物の所有者が明確化されており、その土地は複製されることはありません。
そして現実世界と同じように、土地には限りがあります。だからメタバースの世界では価値が生まれます。

例えば、後述する「Decentraland」の世界では、以下の1コマ1コマに土地の所有者が決まっています。め
1つ1つの区画の料金が決まっており、ある土地の料金は400万円程まで及ぶことも。
メタバース上では洋服なども作成できますが、その洋服もNFT化され、他の人に複製されない唯一のものとなります。

だからNFTとメタバースは切っても切れない関係にあるんだね!
NFTマーケットプレイス
NFT技術を使用することで、現実世界と同じように、デジタル所有物を販売することができます。
- アート
- カード
- ミュージック
- 土地
- 装備
デジタルデータをNFT化(署名する)ことで売買できるのがメタバースの特徴でした。

でも、作ったものはどこで売ればいいのかな?
その商品売買ができる場所のことをNFTマーケットプレイスと呼んでいます。
代表的なNFTマーケットプレイスには以下の場所があります。
- CoincheckNFT
- nanakusa
- Opensea
- Rarible
- SuperRare

すごい!たくさん販売所があるんだね!
メタバースが金になると気づいた「大人」たちが手数料を取るために、販売所を作ったワケです。

取引所ではTwitterでよく見かけるようになったドット絵がNFT化されて販売されていたり、

ゲーム内で使える装備などが販売されていたりもします。

もちろん土地も販売されています。
商品の売買はNFTマーケットプレイスを介して行われるため、頭に留めておくとよいでしょう。
メタバースとブロックチェーンの関係性
ブロックチェーンとは、過去から現在に至るまでの取引履歴をチェーンでまとめることで、不正や改ざんができない仕組みのこと。分散型台帳で管理されているため中央集権的な不正が発生しづらい。

またよくわからなくなっちゃった…><
ざっくりと、ブロックチェーンとはNFTで説明したデジタルデータへの「サイン」を可能にする技術だと認識しておくとよいでしょう。
今までのメタバース、NFT、ブロックチェーンの関係性をまとめると以下のようになります。

ブロックチェーン技術が元になりNFTが生み出され、NFTが仮想世界をより現実に近くした。と認識しておけばまずはOKです。

ブロックチェーンの技術があって、NFTもメタバースも完成したと考えれば良さそうだね!
メタバースと仮想通貨

メタバースと仮想通貨とはどういった関係があるの?
メタバースと仮想通貨の関係は、決済が関係しています。
メタバース上では土地が買えたり、洋服が買えたり…。私たちが持っている日本円はオンラインで使うことができますが、残念ながらすぐにメタバース上で使えるわけではないのです。
この、メタバース上の決済で使われているのが仮想通貨です。
- ETH
- AXS
- MANA
- ENJ
- SAND
- UFO
基本的に決済で使われているのは、イーサリアムをなどの仮想通貨から、各メタバース上のゲームのみで使われる通貨です。
ここでは、有名な3つの仮想通貨を例にとり、説明をします。
ETH(イーサリアム)
イーサリアムはスマートコントラクト機能を備えた分散型のアプリケーションプラットフォームです。
簡単に言えば、イーサリアムを使うとアプリケーションを開発できる。そんな特徴を持っているのがイーサリアムという仮想通貨です。
どのメタバースにおいても、イーサリアムが関係していることが多いのでこれからメタバースに参入するのであればイーサリアムは必ず所有しておくようにしましょう。
なお、NFTの商品売買には必ず「ガス代」という費用がかかります。
イーサリアムを介した取引は、いわゆる自立分散的な取引(みんなで不正が起こらないように取り締まる方式)を採用しています。
不正が起きないように見守っている人は、その不正の取り締まりに莫大な労力と電力がかかっているため、報酬が必要になるのです。
これを「ガス代」という手数料で補填しています。
MANA(Descentraland)

DESCENTRALANDはメタバースゲーム内での土地売買などで使用できる通貨のことです。
例えば、私たちは日本で生活をしているので、日本円が必要になりますよね。
同様に、DESCENTRALANDのメタバース空間ではMANAが使われると考えるとわかりやすいです。

どうぶつの森の「ベル」という通貨単位と似たようなものだね!
ただし、仮想通貨の場合はもちろん現実の通貨と変換できるのでご安心くださいね。